クラスで必ずもめる行事。ただ、やりようによっては生徒が1番成長し、心に残る行事。それが、合唱コンクールではないでしょうか?そこで、今回は、1番を取るためにどのような流れがいいのかをお伝えします。
1.夏休みまでにクラスの目標の統一、個人の目標、パート分けとリーダー決め、カレンダーで目標。それらを、楽譜につけておく。教師からの想いを忘れずに(学級目標に絡めたものなど)。また、伴奏者には硬い画用紙にて、楽譜を張っておき、じゃばらで綴じられるようにする。
2.夏休みにたくさん聞くことを伝える。教師は、夏休みで、全パートを歌えるようにし、音量が40オーム以上のオーディオを用意する(できれば2つ。なぜなら、一つはキーボードが割り振られる学校が多いので、あと2パート分。)。また、振り返り用紙を準備する。
3.夏休み明けに、いつ練習をするのかをクラスで統一する。(この休み時間に練習するなど)
4.練習直前に、今までで1番上手かった先輩の映像を生徒に見せる。要はゴールを統一する。また、200回歌えば必ず優勝することを伝え、それの見える化。(世界地図に世界の国旗のシールを歌うごとに貼らせたり、すごろくのようにして200回目がゴールのようにしたり、白いジグソーパズルに文字を書いておいてそれをはめていくなど、生徒がやって楽しく、かつ、見える化したものに)。
5.練習初日の朝、休み時間になった瞬間にパートごとに歌い始めて、学年を引っ張る存在になれば、かっこいいよねという形ではっぱをかける。
6.まずは、テノール(男声パート)を、教師が見て、1番元気に歌う。姿勢、ブレス、目の大きさ、口を縦に指3本分、楽譜をてに持つ位置、目線などを細かく伝える。短い部分を繰り返し練習して、1曲分歌わない。細かい部分を上手くさせ、達成感を与え、オーバーリアクションで認める。パートリーダーに練習と指示のやり方を伝える。それをテノール→ソプラノ→アルトの順に行う。
7.必ず毎日、最後5分を使い、振り返りを行う。全員にA4半分の紙を渡し、①全員で歌えていたか、②本番を意識していたか、③先生やリーダーに言われたことを意識して歌えたか、④決められた時間いっぱい歌えたか、⑤目標をもって歌えたか、などを自分とクラスの項目にし、5点満点で記入する。1番下に、今日一番頑張った人と理由を記入する。
8.それを毎日クラス全体の5項目分だけ集計し、毎日学級通信で伝える。また、今日頑張った人も伝える。(教師の意図で、数人。今はこれをやれるといい、という人を紹介する)そうすることで、頑張りが見える化して、向上しているのがクラス共通認識で分かる。
9.1週目は、教師がピエロと化して、各パートで歌いまくりながら、歌う習慣づけをする。
10.2週目からは、指揮、伴奏者の想いを語り(夏休み返上で1番努力し、1番頑張ったのが2人であり、その想いを理解できる仲間であろう)というような話をする。また、2週目後半は他学年のクラスと歌い合わせを行い刺激を持続する。
11.3週目は、歌い合わせを多く行う。練習試合をたくさん組むイメージ。歌う場所を考える。1番前は表情がいい人を、1番後ろの端は、1番音程と音量が大きい人を。パートの繋ぎ目は音程が安定している人か、全然歌えない人を。あとは、背を考慮して考える。ビデオを撮り、自分たちの歌を客観的に見てもらう。
12.4週目、教室をあえて締め切り、音響を使って、自分たちってすごい声出てると思わせる。サビでリズムを変えたりして微調整を行ったり、サビで全員が前のめりにしたりして、審査員をくぎ付けにする工夫を。1,2日前に、全員で全員に寄せ書きを行い、気持ちを高ぶらせる。
13.本番の朝、掲示物で今までを振り返りながら、やる気にさせる。全員の全力顔や、大きな掲示で教室を彩ったり、全員に教師から手紙をかき気持ちを高めたり(そこまでに生徒が育っていれば、生徒から全員に手紙があったこともある)、今までの「今日頑張った人」を一人一人分けておき(全員分かけるようにパートリーダーを個別に事前に促しておく)、全員に配る。リーダーに話をさせて、今までを振り返りながらみんなで力を入れる。円陣を行う。最後に教師からの言葉で、合唱コン通信のラストを伝えて、2つの魔法をかける。1つ目は、ここまで頑張ったことを誇りに思っていることや今までのこと。もう一つは、絶対本番緊張すると思うから、始まる前に隣の人と手を繋ぐ(仲間に自分のどきどきをおさえてくれて、自然と落ち着くことができる)と、緊張が「よしやるぞ」に変わること。
14.本番は、どんなミスがあっても笑顔で聞いて、優しく指揮伴奏、そして全員を迎えてあげる。
15.終わった後に、指揮者伴奏者パートリーダーに話をしてもらい、教師が作った賞状を5人にあげる。
※やる気がない人がいたら。①まずは、やる気がある人を増やそう。全然ダメな人じゃなくて、あと少しな人を中心に声をかけて、やる気がある人を多数派にしよう。②それでもだめなら、個別で話。教師のやってほしい思いや、仲間の頑張り、できると信じていることを伝えよう。
一生心に残る合唱コンにするためには、様々な仕掛けが必要だと思います。たくさん準備して、たくさん感動してくださいね。
【筆者から一言】
このブログは、現職教員の通信や生徒に向けたお話。学生の方のきっかけ。部下をおもちの上司の方の話すネタ。等になればと思って書いています。テーマに沿った話や、実際に中学校の生徒に毎日出していた学級通信の内容となっています。参考になれば幸いです。
【筆者オススメ筆記用具・本】
黒の筆と同様に、掲示にも使えますし、アクセントになります。オススメは、名前詩です。ぜひチャレンジしてみてください。
「道徳は、資料で決まる」そして、「授業者が感動した話や、心を動かされたエピソードが大切」だと思っています。このシリーズは、どれもステキな資料ばかりです。
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